「ヒアルロン酸は、眼の硝子体成分として発見された高分子多糖であり、粘性が高く、動物の結合組織の成分である。皮膚、腱、筋肉、軟骨、脳、血管などの組織中にも広範に分布している。生体内では細胞接着や細胞の移動などを制御していることが知られている。加齢とともに減少することから関節炎などに対する効果、美肌効果などが期待されている。俗に「関節痛を和らげる」「美肌効果がある」といわれているが、経口摂取によるヒトでの有効性については信頼できるデータは見当たらない。ただし、外用で口腔粘膜の炎症の治療に、眼内注射で白内障治療の補助剤として、関節内投与で骨関節炎の治療に有効性が示唆されている。安全性については、外用および非経口で適切に使用する場合はおそらく安全と思われるが、経口摂取の安全性については信頼できる充分なデータがない。特に妊娠中・授乳中の使用は避けるべきである。関節内投与の副作用としてアレルギー反応が起こることがある。」 結論として経口ヒアルロン酸は有効性、安全性からも飛びついて使用すべきものではないでしょう。
